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鳥師 (漫画) : ミニ英和和英辞書
鳥師 (漫画)[とりし]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [とり]
 【名詞】 1. bird 2. fowl 3. poultry 
: [し]
 【名詞】 1. (1) teacher 2. master 3. one's mentor 4. (2) the Reverend
漫画 : [まんが]
 【名詞】 1. comic 2. cartoon 
: [かく, が]
 【名詞】 1. stroke 

鳥師 (漫画) : ウィキペディア日本語版
鳥師 (漫画)[とりし]

鳥師』(とりし)は、つげ義春による日本漫画作品。1975年12月に、『comicばく7』(日本文芸社)に発表された短編漫画作品で連作シリーズ『無能の人』の第3話。つげ48歳の作品。
== 解説 ==
つげ義春の現在における最後の作品(断筆作)である『別離』(1987年6、9月)から逆に数えて7作目に当たる作品で、連作シリーズ『無能の人』を構成する作品のひとつ。滅多に人の来ない路地裏和鳥専門のプライドの高い親父さんの経営する鳥屋と、その鳥屋に鳥を売りに来る謎の鳥師の話で、作者のユーモアセンスが余すことなく発揮された代表作である。権藤晋は「完成度も高くシリーズ連作中の最高傑作」と評した。
構想は作品が描かれる7-8年前からあった。かつてそれらしき人物が、おかしな場所で弁当を食べている姿を、作者自身が目撃し、それが創作のヒントになった。鳥師が「蛇師」の手(第一関節が5本揃って直角に曲がる)でマムシを全て追い出してしまうエピソードは、作者が鳥に関する書物から引用したものである。作中に登場する「蛇屋の工藤」のモデルは、作者がカメラ売買をしていた時に取引していた実在する人物であり、『つげ義春日記』にも登場する元・蛇師である。作者との初対面は作品発表の4年後になる1979年7月24日。本名は加藤で、痩せて小柄な当時70歳くらいの老人であった。加藤は蛇酒を密造した後に古物商に転向した人物で他にも同作者の『カメラを売る』にも登場するほか、『つげ義春日記』にも実名で登場する。作中に登場する地名「富士見坂」は「ヘビ山」として描かれるが、調布の作者の自宅近くにマムシが多く生息する「蛇山」と呼ばれる場所が実際にあり、作者はよくこの場所を散歩していたらしい。しかしながら、ストーリーは全くの創作であり、実在する場所を意図的に使っている事に関して作者自身によれば、後で“研究家”が調査しやすいようにとのサービス、とのことである。つげはリアリティにこだわるため、作品の多くには、全くの創作である作品にも多く実在する地名を使っている。また、ヘビが登場する作品としては、ヘビが重要な役割を演じる『』がある。
作品は、薀蓄を語るための台詞が多く、ページ数が足りず、大コマを使えず苦心しているが、絵に密度が高く深まりも出ており、緊張感が高い。自伝的な作品に比し、観念が肥大することから、つげ自身の言葉を借りれば「すごい疲れ方」であったらしい。時代は“現在”を想定しているが、描かれている絵の雰囲気から昭和30-40年代を想定しているであろうとする批評がある。
ラスト近くの大割りのコマで、そこまで顔を描かれることのなかった鳥師が水門の上からマントを広げて空へ飛び立ち、鳥屋の親父が「おらも連れていってくれえ」と叫ぶシーンは圧巻である,
と評する人がいる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「鳥師 (漫画)」の詳細全文を読む




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